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■ 自分で行う歯周病予防

歯周病予防に最も大切なことは、自分自身で行う継続的な努力です。
 ていねいなブラッシングは歯周病予防の基本です。そして歯周病にかかり、歯科医師に治療を受けたあとでも、ブラッシングを行えば、再発を防ぐことができます。
 最も大切なのは、何よりも『自分で歯周病を防ぐ』という意志であって、歯科医は、患者さんのお手伝いができるだけなのです。




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■ 歯周病を悪化させない生活習慣の改善

ブラッシングが歯周病予防の第一条件ですが、それ以外にも、気をつけてほしいことがたくさんあります。

・糖分(砂糖)をとり過ぎない
 大人だけでなく、子どもにも歯周病が多く見られます。子どもは、特に砂糖が多く含まれているお菓子や清涼飲料水などをとり過ぎる傾向があります。これは、むし歯にもよくありません。

・柔らかいものばかり食べない
 柔らかい食べ物はカスが歯につき、プラークが形成されやすくなります。歯ごたえのあるものや、食物繊維の多く含まれたものをしっかりかんで食べましょう。

・両側の歯でかむ
 片側の歯ばかりでかんでいると、かんでいる側の歯は汚れが自然に落ちますが、あまりかまない側の歯には、プラークがたまりやすくなります。意識して両側の歯でかみましょう。

・たばこは吸わない
 たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、歯周病にかかりやすくなっています。これはニコチンなどの作用によって、血液の流れが悪くなり、細菌と戦う働きが弱くなるからです。

・つまようじの使い方に注意する
 つまようじは、歯と歯の間につまった食べ物のカスをとるのに効果的ですが、歯ぐきを傷つけたり、かえってカスを押し込んでしまうこともありますので注意しましょう。つまようじ以外にも、歯間ブラシやデンタルフロスなどを効果的に使いましょう。

・口で呼吸をしない
 口で呼吸をすると、口のなかが乾燥しやすくなります。すると細菌に感染し、炎症を起こしやすくなります。耳鼻咽喉の病気のある人は、治療の必要がありますが、口呼吸のくせのある人は、そのくせを直すように心がけましょう。

・ストレスをためない
 ストレスは、歯ぎしりのもとになり、歯ぎしりは歯周病を悪化させます。また反対に、歯周病が歯ぎしりのもとにもなります。自分では気がつかない歯ぎしりにも、家族は注意をはらいましょう。




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■ 歯周病とはどんな病気

・ほとんどの大人がかかっている歯周病
 35歳~44歳の人ではおおよそ85%、45歳~54歳では90%の人が、歯周病にかかっています。つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても、歯周病にかかっているといっても過言ではありません。(厚生労働省歯科疾患実態調査1999年より)

・歯周病は、歯を失う大きな原因のひとつです。
 歯を失う原因の第1位はむし歯ですが、歯周病もむし歯の次に歯を失う大きな原因になっています。特に40歳あたりからは、歯周病の比率が高くなっています。

・歯周病は、歯を支える周りの組織に起こる病気です
 歯の周りには、歯を支える色々な組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)があります。歯周病は、これらの組織が細菌に感染して起こります。また、歯の周りだけでなく全身的な要因、病気も原因となります。たとえば糖尿病の患者には、かなり重度の歯周病患者が多いのですが、糖尿病が悪化すると、歯周病も悪化するという関係が見られます。





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■ むし歯予防のフッ化物は安全です。

フッ化物というと、安全かどうかを気にする人がいますが、安全性で問題になるのは、飲み込むフッ化物の量です。一度に大量に飲み込むと、食中毒を起こします。しかし飲み込んで危険とされ医師の処置が必要となるフッ化物の量は、体重1Kgあたり5mgです。
(体重60Kgの大人:300mg、体重10Kgの子ども:50mg)
 フッ化物濃度を適正化した水道水を1日1リットル飲むと、約1mgのフッ化物を飲み込むことになります。フッ化物ゲルのよる歯面塗布では、子どもで9mgのフッ化物洗口では、洗口後、口の中に残るっフッ化物は、
お茶1~2杯に含まれる量(0.2mg)と同じです。このように口の中に残る量は、危険とされる数値とかけ離れています。

 フッ化物は、指示された量を守って使えば、むし歯予防に大変効果があり、世界中の学者や専門家により、研究が行われ、安全性も確認されています。すでに半世紀以上も、世界の国々で使用されています。わが国ではまだ実施されていない水道水のフッ化物濃度適正化実施国としては、天然に含まれているフッ化物やフッ化物追加調整して利用している国々で約60ヶ国もあり、その他ヨーロッパでは、フッ化物入歯みがき剤やフッ化物添加食塩、フッ化物錠剤の利用も盛んです。上のグラフでは、成果のの上がっている国々に対して日本のフッ化物利用の少ないことが特に指摘できます。
 むし歯予防にフッ化物を使うことは、世界保健機構(WHO)や国連歯科連盟(FDI)をはじめ、日本においても厚生労働省や文部科学省、日本歯科医師会などが推奨しています。また、日本歯科医学会では、医療環境問題検討委員会フッ化物検討部会で、フッ化物使用の安全性について多角的に検討を加えて証明を行い、1999年12月に
「フッ化物はむし歯を予防する効果がある」として了承されています。




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フッ化物をじょうずに利用する
フッ化物を塗るのは専門家が

■ フッ化物をじょうずに利用する

フッ化物の利用には、いろいろな方法があります。さまざまな方法を組み合わせて行うと、いっそう効果があります。年齢と場面に応じたフッ化物の利用方法をあげてみましょう。

 
むし歯になりやすい時期
フッ化物利用の効果が大きい
 
 
フッ化物溶液で口をすすぐ
(フッ化物洗口)
低い濃度のフッ化物溶液で口をすすぎ吐き出します。
フッ化物塗布
歯に直接
フッ化物を塗る
歯科医師・歯科衛生士が歯に直接フッ化物を塗ります。比較的高い濃度のフッ化物を使います。 
フッ化物塗布
歯に直接
フッ化物を塗る
フッ化物入歯みがき剤を使う
家庭で歯をみがくとき、フッ化物入り歯みがき剤をつかう
 
フッ化物溶液で口をすすぐ(家庭でのフッ化物洗口)
フロリデーション(水道水のフッ化物濃度適正化)
地域に住むすべての人が利用できます。効果の点でも経済的にも優れた方法です。
わが国ではまだ実施されていませんが、
近い将来の実施に向けて検討が進められています。


 そのほかにも、フッ化物入りスプレーや、わが国では実施されていませんがフッ化物補充剤・フッ化物添加食塩などがあります。


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むし歯予防のフッ化物は安全です。
■ フッ化物のむし歯予防効果

どうしてフッ化物でむし歯が防げるのでしょうか?
 フッ化物を歯に作用させると、歯の表面から取り込まれ、歯の結晶(アパタイト)の一部になります。フッ化物を含んだ歯の結晶は、普通の歯の結晶よりも丈夫になり、むし歯菌の出す酸に対してより強くなります。ですからフッ化物を適切に使うと、歯の表面が強くなり、むし歯になるのを防ぎます。
また、歯のエナメル質のまわりにフッ化物があると一度脱灰した部分の再石灰化を促進し、エナメル質の補修がしやすくなります。最近の研究では、この再石灰化促進力の方がむし歯予防効果としては大きいとされています。

フッ化物とシーラントの併用効果:新潟県弥彦小学校の例
 新潟県弥彦小学校では1970年より全児童のフッ化物洗口が行われてきました。1978年には保育園でもフッ化物洗口がはじまり、1989年には、4歳からのフッ化物洗口、6ヶ月ごとの定期検診、選択的応用シーラントの3方法で構成される「組み合わせむし歯予防プログラム」が開発されました。
 このプログラムを実践した7年後、1996年には児童全体の平均むし歯数は、10人でわずか1歯でした。9割以上の学童が治療済みも含めて、むし歯が一本もない状態(カリエスフリー)の永久歯列を獲得しました。




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■ むし歯予防のポイント3 

歯を強くする最良の方法-フッ化物

フッ素とはどんなもの
 フッ素(元素記号[F])は、塩素やヨウ素などと同じハロゲン族元素の一つです。化合力が非常に強く、身の回りのある土や水、草や木などの植物、いろいろな動物はもちろんのこと、人間の身体にも例外なくフッ素は含まれています。
 私たちは、毎日食べ物や飲み物からフッ化物を身体にとり入れています。フッ素は、人間の身体、とくに歯や骨を丈夫にする有益元素です。
※フッ素元素の陰イオン(F-)の状態にあるものが含まれる化合物をフッ化物とよびます。

 1日に必要なフッ化物は、成人では1日あたり3~4㎎(0.05mg/㎏)とされています。毎日の食べ物や飲み物からとる量では、むし歯を予防するのに必要な量が不足しがちです。そこで、何らかの形でフッ化物を補う必要があるのです。




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■ むし歯予防のポイント1

糖分の摂取回数を控えめにする-シュガーコントロール

 糖分をじょうずにコントロールすることで、むし歯菌の養分になるものを少なくし、菌の繁殖をおさえることができます。
 代表的な糖分には、食べ物や飲み物に含まれる砂糖(ショ糖)や、果物に含まれる加糖やブドウ糖などがあります。糖分の含まれる食べ物や飲み物をとる回数が少なければ、よりむし歯になりにくくなります。
 とくに注意したいのは、三度の食事以外にとる間食の回数です。もともと間食には、三度の食事で不足する栄養分を補う意味があります。そこで、間食の内容には、甘いものだけではなく栄養面も考えて、ひと工夫したいものです。



 飲食をすると、プラークの中のpH(ペーハー)は酸性に傾き脱灰がはじまりますが、しばらくすると唾液の働きにより再石灰化されます。図Bのように間食の回数の多い食生活では脱灰の時間が長く、再石灰化の時間が短くなり、むし歯の危険性が増大します。
寝る前の飲食は最も危険です。寝ている間は口の中のだ液の流れが弱いので、再石灰化が不十分となり脱灰が続くためです。




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■ むし歯予防の基本

歯をつくる基本的な栄養素
強い歯をつくるには、ふだんの食生活で充分に栄養のバランスがとれた食事をとることが大切です。


 人間の歯や骨は、体の中で最も硬い組織で、少量のタンパク質と多くのカルシウムやリンなどのミネラル成分でできています。これらの成分は、強い歯をつくるために欠かせない基本栄養素です。
 ミネラル成分を豊富に含んだ食べ物には、小魚類、レバー、海藻類、牛乳、卵、大豆、野菜、果物などがあります。意識してこうした食べ物をとるように心がけましょう。

よくかむことも大切
 最近、やわらかい食べ物を好む傾向があります。しかしよくかんで食べることも、健康でじょうぶな歯をつくるうえで欠かせないポイントになります。よくかむと、だ液がたくさん出ます。消化吸収をよくする働きをするほか、だ液にはカルシウムやリンが飽和状態で含まれているので、歯のエナメル質から溶け出したカルシウムやリンを補います(再石灰化)。
 また成長期には、かみごたえのある固い食べ物をよくかむことが歯の植立状態をよくし、美しい歯並びを形づくるのに役立ちます。さらにだ液には、糖尿病や動脈硬化、がんの予防につながる成分が含まれることが知られています。




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■ むし歯のはじまり


人の口の中には多くの細菌が住んでいます。その中のミュータンス菌などのむし歯菌が、糖分を養分にしてネバネバした物質をつくり、その中でむし歯菌が増殖し、プラーク(歯垢)をつくります。
  
飲食をすると、その直後からむし歯菌が糖分から酸をつくりだして、プラークが酸性になります。このとき歯の表面(エナメル質)を溶かし、カルシウムやリン酸が奪われます。この反応を脱灰といいます。
 
しばらくするとだ液の働きにより、酸が中和され、カルシウムやリン酸が歯の表面(エナメル質)に再び戻ってきます。これを再石灰化といいます。


飲食のたびに脱灰と再石灰化が繰り返され、脱灰が優性になると、再石灰化が追いつかなくなり、むし歯へと進行していきます。

三つの要因でむし歯ができる
 むし歯は、三つの要因が重なった状態のまま時間が経つと次第に進行していきます。
 むし歯予防には、下図の内容を意識的にコントロールすることが大事です。





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■ フッ化物でむし歯予防

穴のあいたむし歯は元には戻りません

 むし歯は、ごく初期CO(シーオー)の場合治ることもありますが、一般的にはほかの病気と異なり、人間の身体がもっている自然に治す力で治ることはありません。ですから、まずむし歯にならないように予防することが何よりも大切です。
 むし歯をはじめとする歯と口腔の病気は、全身のさまざまな健康状態と密接に関連することがわかっています。健康な毎日をすごすためには、まず歯と口の中の状態を良好に保つことが、大切な条件になります。




C0:自覚症状はほとんどありませんが、歯の表面に黒いところや不透明な白いにごりができます。
まだ穴はあいていません。
C0の段階では、フッ化物やシーラントで治すことができます。

写真は、着色はしてますが、肉眼でむし歯の穴の形成が認められない例です。
 
歯の表面(エナメル質)にむし歯による小さな穴ができています。
 
象牙質までむし歯の穴が進行しています。冷たい水が口に入るとしみることがあります。
 
神経(歯髄)まで達しているため、ずきずきしたり激しい痛みを感じます。
 
歯根部まで達して、根だけが残った状態です。

※学校の健康診断においては、C1からC4の分類はしなくなりました。


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■ 健全な歯づくりQ&A

Q1 生えはじめの歯はなぜむし歯になりやすいのでしょう。
A1 歯は、唾液に含まれているカルシウムやリン、フッ素などが、表面のエナメル質からとけこんで、次第に硬くなります。また歯の内部でも、変化がおこってきます。ですから、生えはじめたばかりの歯は、未完成な状態なのでむし歯になりやすいのです。

Q2 おやつにはどんなものがよいのでしょう。
A2 お子さんの身体と歯の成長を助けるものを選びます。おやつは第4の食事であり、甘いものである必要はなく、軽食などでもOKです。できれば歯につきにくいものにしてください。

Q3 歯ブラシはどんなものを選べばよいのでしょう。
A3 お子さんが、口の中で歯ブラシを自由に動かしやすい大きさで、使いやすく、力を入れてみがけるよう小さめなサイズで、毛先も短めなものを選びます。わからなければ、歯科医に相談してください。

Q4 フッ素はどんばはたらきをしますか。
A4 フッ素には硬くて丈夫な歯をつくるはたらきがあり、むし歯になりにくくします。フッ素を塗る方法や、口をゆすぐ方法、フッ素入り歯みがきを使う方法があります。詳しいことは、相談してください。




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永久歯のみがき方

■ 永久歯のみがき方

 永久歯のみがき方も、乳歯のみがき方と基本は変わりません。歯科医院で正しいみがき方の練習を教えてもらいましょう。


前歯のみがき方

歯ブラシは親指でおさえるよ
うにして、軽く握ります。



歯に毛先を直角にあてて細か
く動かします。



前歯の内側は、歯ブラシをた
てて汚れを外にかき出すよう
にします。



奥歯のみがき方

歯ブラシは鉛筆を持つように
軽く持ちます。



毛先を歯と歯肉の境目に45度に
あて、小刻みに振動させます。



臼歯などのかみ合う咬合面では、
直角にあてて溝の中の汚れをかき
出すようにします。



その他の器具

歯間ブラシ



デンタルフロス



歯と歯のすき間ができている場合は、歯間ブラシを、すき間のない場合は、デンタルフロスを使うと効果的です。



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■ 初めて永久歯の生える6歳

6歳臼歯
 6歳ごろになると、乳歯の奥歯のさらに奥に最初の永久歯が生えてきます。この歯の名前は、第一大臼歯で、一番大きくかむ力が最も強い大切な歯です。また6歳ごろに生えるので「6歳臼歯」とも呼ばれています。

6歳臼歯は、むし歯になりやすい
 6歳臼歯は、最も大切な歯なのに、むし歯になりやすい歯です。それは、次のような理由があるからです。
・奥に生えてくるので、最初は気がつきにくい。
・歯のかみ合わせの面の溝が深く、カスがたまりやすい。
・奥に生えるので歯みがきがしにくい。
・生えたての歯は、歯質が未熟なためむし歯になりやすい。

6歳臼歯
矢印部分は6歳臼歯が生えはじめたところです。

前歯2本も永久歯の頭が出はじめています。



6歳臼歯のむし歯予防
6歳臼歯のむし歯予防には、本人、お母さん、歯科医の協力が必要です。

・念入りに磨く
 小さめの歯ブラシを横から入れて一本みがきで、かみ合わせの面を特にていねいにみがきます。またお母さんも、仕上げみがきをしっかり手伝ってください。
・歯科医に予防してもらう
 まず生え方に合わせて、フッ素をぬってもらいます。また必要があれば、フッ素入りのセメントを溝にすり込み、汚れるのを防ぎます。完全に生えたあと、セメントをはずし、樹脂をつめるシーラントをしてもらいます。

こんなときは歯科医に相談を
・6歳臼歯がなかなか生えない
・6歳臼歯が痛い
・前歯がななめに生えたり、かみ合わせがおかしい
・永久歯の形や色がおかしい




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■ 3歳のころ

3歳になると、3歳児検診があります。歯の健診も、歯科医が20本の乳歯が生えそろい、かみ合わせがきちんとできているか、またむし歯になりやすいのか、などをチェックします。
 3歳児のむし歯の状況をみると、これから先の歯の状況を予測することができます。そうした意味でも、改めて歯の健康や育児の方法を見直すよい機会になります。

3歳正常な乳歯


むし歯のできやすいところ
乳臼歯咬合面(2-4歳頃)


歯と育児を見直す
・食事の内容ととり方は適切か
・歯のみがき方は正しいか
・おやつや飲み物の選び方、与え方は適切か
・規則正しい生活習慣が身についているか
・親と子の関係はうまくいっているか

ホームドクターをつくる
 信頼できる、かかりつけの歯科医をもち、定期的に検診を受けることで、適切な指導を受けたり、わからないことを気軽に相談できます。




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■ 乳歯が生えはじめたら

歯みがきをはじめるとき
 生後6ヶ月を過ぎると、乳歯が生えはじめます。このときから、歯みがきが必要になります。最初は前歯しか生えていないのでガーゼ等でふく程度でも大丈夫ですが、授乳をしたまま寝かせないことがポイントです。
 歯みがきが、自分である程度できるようになっても、8~9才くらいまではうまくみがけないので、汚れをきれいに落とすために、仕上げみがきが必要です

むし歯のできやすいところ
上顎前歯の歯と歯肉の境目(歯頸部)


じょうずな仕上げみがき
・お子さんをあお向けに寝かせ、頭をひざに乗せます。
・上下のくちびるを開き、よく歯が見えるようにします。
・楽しく、やさしく、みがきます。
・とくに、歯と歯ぐきのさかい目、歯と歯のあいだ、歯のかみ合う溝のなかに、汚れがたまりやすくなっています。
・歯ブラシは、ヘッドが小さく、毛先の短めのものを選びます。
・みがく順番を決め、みがき残しのないようにします。

フッ素はいつ頃塗るのでしょうか
 フッ素は、歯の表面のエナメル質を強くし、むし歯になりにくくします。歯が生えてきたときから塗りはじめてよいのですが、年齢に応じた利用方法がありますので、歯科医によく相談してください。




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■ 健全な歯をつくる子育てのポイント

・おなかに赤ちゃんがいるとき
栄養バランスのよい食事を心がけます。

・母乳を中心に育てる
乳を吸う運動は、かむ運動の基礎になります。できるだけ母乳で育て、人工栄養(粉ミルク)にたよりすぎないことが大切です。

・離乳食がとても大切
栄養バランスのよい食事を心がけます。味つけは薄く、甘いものを与えすぎないようにします。

・乳歯を大切にする
乳歯は、永久歯が健全で正しい歯ならびで生えるためのリード役です。生えかわるからと、安心してはいけません。むし歯や歯ならびには、ふだんから注意をします。

・2歳すぎたら指しゃぶりをなおす
2歳すぎても指しゃぶりがなおらないときは、歯ならびやあごの形に影響を与えますから、徐々になおしていきます。

・規則正しい生活習慣を身につける
早寝早起きの習慣を身につけ、楽しく毎日の食事ができるようにします。

・栄養バランスのとれた食事を
歯のためによい、カルシウムやその他栄養バランスのとれた食事にする。
歯ごたえのある食べ物を多くします。

・おやつは、時間と量を決めて
おやつは、3回の食事でとりきれない栄養を補います。甘いお菓子やスナック菓子、ジュースや清涼飲料水ばかりにたよらないようにします。

・よくかむ習慣を身につける。
栄養を全身に送るためのスタートは、食べ物をかみ砕いて飲み込むことからはじまります。
よくかむことが、健康な体づくりのスタートです。
よくかむことで、歯は丈夫になり、あごの発達をうながします。

・歯みがきの習慣を身につける
歯が生えたら、すぐ歯ブラシに慣れるようにします。また食事のあとは、できるだけ歯をみがくようにしましょう。自分で歯をみがくようになったら、最初はお母さんが仕上げみがきを手伝います。




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■ 歯の大敵「むし歯」は恐くない

むし歯は、大切な歯の働きや形をそこなう、一番の大敵です。
歯についている細菌が、食べ物のカスにある糖分を養分にして、次第に歯を破壊しながらむし歯は進んでいきます。




そこで、むし歯ができるのを防ぐには、

1.強い歯をつくる
 栄養のバランスのとれた規則的な食事は、お子さんの健康で丈夫な身体をつくり、むし歯に対する抵抗力を高め、歯質のよい強い歯をつくります。

2.むし歯菌を減らす
 歯の表面に住みついている細菌は、300~400種類もいます。
またプラーク(歯垢:しこう)には、1㎎(湿重量)あたり1億個以上も細菌がいます。このうち、むし歯の原因となる細菌は、糖分を原料にして歯の表面をとかす強い酸を出します。歯みがきによって、こうした細菌をできるだけ少なくします。

3.甘いもののコントロール
 糖分は、むし歯菌の養分になりますから、甘いお菓子やジュースなど、糖分の多いものをできるだけひかえるようにします。




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■ 1歳6ヶ月から3歳まで

1歳6ヶ月になると、上下の前歯12本と奥歯4本の乳歯が生えてきます。また保健所での1歳6ヶ月健診があります。このとき、心身の発達をチェックしますが、歯についても、生えている歯の数と種類、むし歯や汚れの状態、かみ合わせの状態などをチェックします。
 この時点でむし歯をもっているお子さんは少ないのですが、3歳児になると、むし歯がとても増えています。

むし歯のできやすいところ
上顎前歯の歯と歯の間(歯間部)



1歳6ヶ月
正常な乳歯



このあいだに、とくに気をつけてほしいのは、次のような点です。

・食生活の注意
 甘いお菓子やジュース、清涼飲料水などを、だらだらととらないようにしましょう。
・哺乳びん
 もう哺乳びんは、卒業させてください。
・歯科医院で健診と相談を
 むし歯がないうちに、歯科医に健診を受けましょう。
 むし歯になってから歯科医院に行くよりも、一本もむし歯がないときから相談し、
 食生活の改善や歯みがきの指導を受けてください。
 そのほかにも、心配なことがあれば、いろいろな相談にのってくれます。




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■ わが子のために知っておきたい小児の歯科予防

真珠のように輝く白い歯
わが子の生えてきた歯をはじめて見つけたときの喜びは子を持つ親だけが味わえるまさに感動の瞬間です。


この白い輝く歯は、大切なお子さんの財産です。お子さんが自分の力で、自分の歯を守れるようになるまで、この財産を大切に守り育てていくことは、お母さんの重要な仕事になります。
長寿社会になり、現在では80年生きることが、ごく普通になっています。長い人生を健康で豊に過ごすためには、歯が健全であることが、重要な条件の一つになっています。
健全な歯を育てるためのお母さんの仕事は、実は乳歯が生える以前からすでに始まっています。胎生7週目くらいから、乳歯はもう生えはじめているからです。そして乳歯が顔をのぞかせるころには、もう永久歯が育ち始めています。
妊娠から永久歯が生えそろう12~15歳くらいまでは、特に大切な時期です。このとき、お母さんがどのように歯を守り育てるかが、お子さんの将来の生活に大きな影響を与えます。
小児歯科は、お子さんのむし歯を治療するだけではありません。お子さんの健やかな成長を、歯科医の立場から支援していきます。
むし歯が1本もないときから受診をはじめ、お母さんといっしょになって、健康で丈夫な美しい歯を育てていきたいと、考えているのです。




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