---認められたその安全性と効果

およそここ30年ばかりの間に、むし歯予防先進国では、子ども一人当たりのむし歯の数が大きく減少していて、一本もむし歯のない健康な子どもたちが増え続けているといいます。
ところが残念なことに、日本では、むし歯の数はそれほど減少していません。
なぜでしょう。
答えはかんたんです。アメリカをはじめ、ヨーロッパの国々で、アジアではシンガポール、香港、韓国などの国々で、フッ素が広く利用されているのに対して、日本ではまだほんの一部でしか行われていないことがその大きな理由です。


アメリカでは、すでに半世紀の歴史
フッ素が歯の健康に関係している、ということが発見されてから100年ほどの間、「ふっそをどう使えば安全で効果的か」というテーマで、たくさんの研究がなされてきました。
その結果、アメリカでは飲料水のフッ素濃度を1ppmにすれば、安全にむし歯予防できることがわかり、1945年から水道すいへのフッ素添加がはじまりました。
その結果、アメリカ国内はもとより、世界中でフッ素を水道水に添加するとか、さらには歯磨き剤に入れて使うとか、食塩に添加せするというように、次々とむし歯予防にフッ素がとり入れられ、むし歯を大きく減らすことに成功しました。
このようにフッ素は、半世紀以上の長い歴史をもつ、安全で効果的なむし歯予防法なのです。

ついに日本でも

ところで、日本の動きはというと、1969年のWHO(世界保健機構)の総会で、むし歯予防のための水道水フッ素添加の勧告決議に、共同提案こくとなり賛成してきましたが、実質的にはなんの進展もみなかったというのが実情です。

現在、WHOやFDI(国際歯科連盟)のすすめで、120もの国々がいろいろな方法でフッ素を利用しています。日本でも先ごろ、厚生労働省がフッ素洗口、塗布などへの利用推進を正式に決め、遅まきながらも本格的な導入がはかられ始めています。これからは「フッ素でむし歯予防」がいっそう身近なものとなっていくことでしょう。



関連記事
最新の研究が明らかにしたフッ素のはたらきと効果
フッ素は3つの働きでむし歯を予防します
フッ素は自然界からの贈り物です
フッ素の使い方にはいろいろあります。
フッ素の使い方-局所応用法
やっぱり大切、まいにちの習慣