全身の健康は、まず口の中から
子供のころから「節制ある生活態度」を身につけていることは、将来的にも心身の健康につながります。その中でも特に「節制ある食習慣」を築いていくには、まず「口腔内(こうくうない)の健康が欠かせません。「全身の健康はまず口腔から」と言っても過言ではないのです。口腔は、歯科医師にとって「その人の健康を総合的に見分ける窓」になります。
例えば、定期的な歯科検査では、摂食障害と前がん状態(がんになる前の状態)などの早期発見が可能です。
口腔の衛生を保持し、定期的な健診を続けたり、歯科衛生士による専門的な口腔内の清掃処置(PMTC)を受けることは全身の健康への重要な第一歩なのです。
食べる楽しさをなくした子供たち
いま、子供たちの食生活の現状はどうなっているのでしょうか?

子供達が食物をよく噛めない、飲み込めないという問題は、生活習慣病の要因の一つとしても大いに指摘でき、社会的にも大問題です。食事は楽しく、マナー、団らん、会話も大切です。
肥満傾向児童も増加
偏りある悪い食習慣は、必然的に肥満増加にもつながってきます。性別・年齢別・身長別の平均体重を算出し、その該当する平均体重に対して120%以上の体重の児童を「肥満傾向児」といいます。学校保健統計調査によれば、この「肥満傾向児」は年々増加傾向にあり、ある学年ではその割合が約30年の間にほぼ倍近くも増加しています。(グラフ参照)
「小児肥満のあるものは、成人肥満に移行する可能性が非常に高い」という調査結果もあるのです。