尾崎歯科ブログ » Archive 

Archives

You are currently viewing archive for February 2008
■ 更年期と歯周病


 近年では、男性の更年期障害も注目されてきましたが一般的には、女性の方に多く見られます。更年期障害とは、更年期(とくに40-55歳頃)に見られる様々な不定愁訴や、社会的・精神的要素が重なりあい、その症状が重く、治療をしなくてはならないほどになった状態をいいます。ここまでならないまでも、更年期になると歯肉に痛みが走ったり、灼熱感をもったり、味覚の異常がおこったりと口腔内にも様々な症状があらわれます。唾液の分泌が著しく減少する口腔乾燥症(ドライマウス)を訴える女性もこの頃か多くなってきます。




口腔乾燥症と唾液の作用

 唾液には、口の中の食べかすなどを洗い流すとともに、その成分であるリゾチームやラクトフェリンなどの抗菌物質が口腔内の細菌の増殖を防ぐ作用などがあります。





 唾液が少なくなって口の中が乾くと、虫歯や歯周病を引き起こす細菌の活動が活発になり、炎症が進行し、口臭の原因にもなります。アメリカでは、口腔乾燥症のため10人の成人のうち3人がはを失っているという調査もあるほどです。


シェーグレン症候群の54歳の女性です。
舌乳頭、とくに糸状乳頭が萎縮し
赤い平滑な舌になっています。





シェーグレン症候群

シェーグレン症候群という涙線と唾液線の分泌低下などの症状とする自己免疫疾患がありますが、この全症例の9割以上が40-60歳代の女性に集中しています。割と多く目にする病気ですので、眼や口の乾燥が気になるようでしたら、眼科や口腔外科にて診察を受けられることをお勧めします。
 また、これはやや稀ですが、更年期性歯肉口内炎を起こす人もいます。この症状は歯肉が乾燥して、てかてか光った感じになり、容易に出血しやすく、歯肉の色は蒼白色から深紅色までさまざまで個人差があります。
 シェーグレン症候群の根治療法は残念ながら現在のところありません。基本的には病気は急速に悪化することはありませんので、病気と長くつきあいながら、口腔や眼の乾燥症状を緩和させる対症療法を行います。症例によっては漢方も効果的なようです。

シェーグレン症候群により
唾液が出ないため、
う蝕(むし歯)が急速に進行



関連記事
妊娠期と歯周病
■ 妊娠期と歯周病

「子供を一人産む度に何本かの歯がなくなる」
この言葉をご存知でしょうか?一見こじつけのように見えますが、一面の真理があります。


妊娠も歯肉の変化に影響あり!

 妊娠から出産は女性しか経験し得ない、まさに人生の節目の時期といえるでしょう。この時期においても口腔内の変化、つまり歯肉が赤くなったり、腫れたり、出血したりという症状がとても出やすい時期であり、この変化を見過ごしてしまうと、生まれてくる赤ちゃんの健康状態にも影響を及ぼしてしまうのです。

 妊娠すると胎盤の発育にともないプロゲステロンとエストロゲンが産出され、これらのホルモンは歯肉構内での濃度も上昇します。すると、これらの女性ホルモンを摂取することで増殖することで増殖するプレボテラ・インテルメディア菌の数が、妊娠12~13週目ごろになると妊娠初期の5倍にも増加します。このために、ごく少量のプラークや歯石の付着にも反応してしまうため、著しい歯肉炎の症状が出てしまいます。
 この妊娠期における変化を軽く考えてはいけません。これが、生まれてくる赤ちゃんに多大なる影響を及ぼすこともあるのです。




34歳妊婦。上顎犬歯部分に著しい炎症状の腫脹が見られます。


専門家による徹底的な治療と患者の努力により4ヶ月で改善


 妊娠した女性が喫煙したり、多量のお酒を嗜んだり、何らかの感染症にかかっていると、早産児や低体重児出産の可能性が高くなるのはご存知でしょうか?この胎児の健康を損なわせるリスクのひとつとして歯周病も関与することが考えるようになってきました。



歯周病が起因した早産児・低体重児出産比率
(健康な妊婦を1とした場合)
 どのような理由で妊娠の結果に歯周病が関わっているかという点では、更なる研究が必要になるのですが、歯周病も感染症のひとつであり、すべての感染症は、妊娠した胎児の健康を損なわせる危険因子のひとつであるということです。
 実際に妊娠した女性が歯周病にかかっていると、早産児や低体重児を出産する確立が7.5倍も高くなるという報告がなされています。



関連記事
更年期と歯周病



■ 噛まない子、噛めない子がたくさんいます!


 食物を良く噛まない子、噛めない子、硬い食物をきらう子がたくさんいます!!


最も多く見られる悪い習癖

1食事中に水・お茶・牛乳などで噛まずに流し込む
2片側でよく噛む
3やわらかいものを好んで食べる

児童に多く共通して言えることは、早めし、偏食、良く噛まない・軟食嗜好であること。噛む回数、食事時間の不足が顕著にあらわれています。


考えられる原因

●むし歯が痛くて噛めなかったり、乳歯から永久歯への生え替わりが正常に行われなかったことによる、口という器官の形態的な成長、発育が不十分だったため。
●噛むとう「学習」がおろそかだったことから、口の動きの発達(筋肉・神経機構・感覚)が遅れた。
●食べる意欲に欠けていた。
・・・・などがあげられます。

正しく噛まない、噛めないと・・・
こんな悪影響が!!


1.あごの骨の動きや、噛むことに使われている数種の筋肉の発達・発育が遅れます。
2.歯を支えるあごが未発達により細くなり、歯がきれいに並びきれない不正咬合になります。
3.情緒面、知能の発達にもさまざまな問題を引き起こします。
4.「長寿薬」とも言われる「唾液」の分泌機能に悪影響を及ぼします。
5.肥満になり、生活習慣病になりやすくなります。
これらの現象はさらに、噛まないで流し込むサプリメント(機能補助食品)の氾濫や、利用方法のあやまった考え方などで、今後ますます悪化の一途をたどっていくことでしょう。


口腔を健康に保持して食物を摂取し、咀嚼することは全身の健康を保つための重要な要素です。




関連記事
噛むことで得られる効果!!



■ 噛むことで得られる効果!!




いっぱい噛んで生活習慣病を予防しよう!目指せ健康・長寿!

噛むことで得られる効!!

1.唾液の分泌を促しガン予防、歯の病気予防、体力向上に!

良く噛むことで、食物を小さく砕き、つぶすばかりでなく唾液や胃液の分泌を促し増加させるので、それらに含まれる酵素がさらに食物の消化を高めます。これはガン予防にもつながります。また唾液は口腔内にある無数の細菌の繁殖をおさえると同時に自然の清掃作用なども促すので歯の病気(むし歯・歯周病等)の予防にもなります。
さらに体内への養分や栄養素の吸収を促進させ、その結果子供の発育を促し瞬発力を養うなど体力向上にもつながるのです。



2.脳を活性化させ、肥満、老化防止に!

食物を噛むためには、顔や顎の周囲にある25以上の筋肉を使います。良く噛むことで、脳内温度が上昇し血流の循環が活性化され、脳に充分な酵素と栄養が送られます。そして脳神経細胞が刺激されて脳細胞の代謝が活発になります。
その結果、頭がさえて集中力が高まり、記憶力増加にも影響するので勉強にも身が入り成績アップにもつながります。
さらに、味を感じる脳細胞も刺激され口に入ったものが美味しく食べられるようになります。同時に、これ以上食べ過ぎないようにと満腹中枢も目覚め、肥満防止にもつながります。
また、噛むことがストレスの発散になり本能的な満足感が満たされるばかりでなく、高齢者には老化防止、ボケ予防、脳卒中の予防にもなります。
3.正常な咬合が美しい発音や言葉を生み出します!

良く噛むことで、正常な咬合と歯並びをつくります。きれいに回復した口元は正常な発音と美しい言葉を生みだすばかりでなく、そろった白い歯が口元から見える、見た目の美しい生き生きとした美男美女に育てます。高齢者にとっても若々しく見せるための秘訣で、発音が良くなり声も若返ります。本来ある自然な口元を回復する事は、その人の人格・個性の回復にもつながり精神衛生面にも大いに役立ちます。

歯には6つの重要な役割があります

1.食べ物を
   「かみ砕く」「噛み切る」「すりつぶす」
2.咀嚼する
3.発声や発音を助ける
4.顔の形を整える
5.底力を発揮させる
6.脳の働きを活性化させる





関連記事
噛まない子、噛めない子がたくさんいます!